山辺先生による大工工務店の会第3回構造勉強会

構造設計で有名な山辺先生をお招きしまして、今年度の第3回大工の構造勉強会がおこなわれました。

あのベストセラーになった書籍も出されている建築業界では知らない人がいない有名な先生です。

前回、大工工務店の会のメンバーで構造実験を行ったのですが、その結果を踏まえて様々な耐力壁や仕口で注意する点、人工乾燥材と天然乾燥材に関する事、耐震等級について何を考えなければならないか、壁倍率だけで考えると耐力壁は安全ではないなど、構造計算だけでは決して判断してはいけない耐震のポイントをご指導いただけました。

大工と一緒にお客様へさらに良い構造計画がご提案できるよう日々努力を重ねていきたいと考えております。

木造住宅補助金(地域型住宅グリーン化事業)

今年も住宅補助金の地域型住宅グリーン化事業のエントリーがはじましました。

長期優良住宅で110万円ゼロエネルギー住宅で140万円、など住宅の補助金としましては最大級の制度です。

エントリー受付期間は7月11日〜29日までとなっております。

ただ、とても人気がある補助金ですのですぐにいっぱいになってしまうと思います。

詳しい内容をお聞きになりたい場合は、お問い合わせください。

丸晴がこだわる「天然乾燥」のすぐれたメリットとは

みなさん、こんにちは。神奈川県川崎市を拠点に木の家づくりを手がける丸晴工務店です。

弊社は大工の先代が起こし、木と大工技術にこだわる工務店。今回は、木のクオリティの要となる「乾燥方法」についてお話したいと思います。

木を乾燥させる理由とは?

木の性質は、育った環境に負うところも大きいのはもちろんですが、木を住宅に使うためには、「乾燥」という工程が必要になります。

というのも、山で伐採した木は多くの水分を豊富に含んでおり、そのままでは使うことができません。

木は山で生えている状態だと、多くの水分を含んでいます。水分を含む指標を「含水率」と呼びますが、適切な含水率になるまで水分を落とさないと、十分な強度が担えなかったり、家を建ててから乾燥による収縮・反りなどの変形が起こってしまいます。

家の構造を支える梁・柱にこのような変形が起こると、家自体に歪みが生じたり強度的な問題が出てきてしまうのです。

たとえば杉ですと、伐採前の生木の状態では自重の約1.5〜2倍、含水率が150〜200%ほどの状態から、梁や柱の構造材にするには20〜25%ほどまで含水率を落とす必要があります。

「人工乾燥」「天然乾燥」その違いは?

その「乾燥」にも手法があり、「人工乾燥」と「天然乾燥」に大別することができます。

「人工乾燥」は、木材を機械に入れ、蒸気や高周波をあてて人工的的に水分を落とす方法です。

一方「天然乾燥」は梁・柱や板などに製材した状態で木を積み上げて太陽と風の力で水分を落としたり、伐倒した状態で樹皮や枝葉がついた状態のまま、葉の蒸散作用を利用してじっくりと水分を落としていきます。

自然のサイクルにのっとって水分を落とすので、化石燃料に頼ることもなく、地球にやさしいエコロジカルな乾燥方法です。

現在流通している材は、圧倒的に「人工乾燥」。

というのも、「天然乾燥」は水分を落とすのに時間がかかるのです。

「人工乾燥」と一口にいっても高温・中温・低音などさまざまな温度帯による乾燥方式がありますが、乾燥に要するのはおおよそ1〜2週間ほど。対して「天然乾燥」は半年〜2年もの時間がかかります。

ただ「人工乾燥」で主流の高温乾燥は、乾燥期間が大幅に短縮できるというメリットはあるものの、100℃を超える乾燥庫のなかで木の水分を細胞から抜く際に、油分も抜けて、色・ツヤなど木が本来もつ良さまで損われてしまうのです。

また見た目には問題がなさそうでも、内部で繊維が断ち切らたような割れを起こしていることもあり、桧はさほど問題ないのですが、材種によっては耐久性や構造的な強度上のデメリットを指摘する声もあります。

天然乾燥材

高温乾燥材

木、本来の力を引き出す天然乾燥

丸晴工務店が使っている木材は、吉野や天竜地方の昔ながらの天然乾燥材。

木の香りもかぐわしく、美しい色ツヤは経年変化により味わいを増し、住まい手の皆さんと一緒に育っていきます。

柱や桁がでるような意匠ですとやはり人工乾燥は使いたくないですね。

また油分は、色・ツヤだけでなく、ノミの切れもよく加工ができるというメリットももたらします。

さらには木の細胞が梅雨時のような湿気の多い時期は水分を吸ったり、冬場など乾燥した季節には水分を放出してくれるので、調湿性能にも長けています。

調湿性は、細胞が収縮・膨張する証です。ただこのような細胞の動きの影響で、天然乾燥の柱はその表面に、割れが生じてしまいます。

しかしこれは、柱として欠陥品というわけではありません。強度的に問題が生じるわけでもなく、木の性質を活かしているからこそ起こる、自然な営みの一つなのです。

第2回多摩川建築塾

プロの設計の為の勉強会

多摩川建築塾の第2回目が行われました。

今回の講師は有名住宅建築家の田中 敏溥

さんです。

風土社から作品集も出されております。

この向こう三軒両隣りという子供の為に書た本はとてもいい本で、住宅設計者でバイブルとしている方は多いのでは。

アマゾンでは高額で売られております。

ですが、近いうちに復刊するようです!

よく田中さんは、住宅を設計するにおいて結んで開いてというお話をされます。

結ぶという事はどういう事か

開くという事はどういう事か

いい住宅とは

住宅設計における最も基礎であり大切な事を気づかせていただけます。

とってもいい話でした。ありがたい…

築80年の木造住宅をメンテできる工務店です

本日から川崎市で築80年の住宅のメンテナンス工事が着工しました。

このような歴史ある伝統工法で作られた建物を直せる工務店はどのくらい地域に残っているのか…

たまにふと思う事があります。

伝統的な仕口がとても良いデザインになってますね!

丸晴工務店では、このような伝統的な建物を残していきたいというお客様のために自社大工の育成や腕のある職人さんの協力体制を強化しております。

それが地場工務店の役割の一つだと考えております。😊

◉本当にその構造って大丈夫ですか?

住宅において、とても重要な耐震性能。

実際に破壊実験をおこない、安全性や気をつける施工ポイントなどを確認する事がとても重要な事だと考えています。

そこで、6月に大工工務店の会で栃木の関東職業能力開発大学校で構造実験をおこないます。

お客様に安心なお家を提供する為に。😊

  

  

元住宅建築編集長の植久さん、有名な構造設計の山辺先生に協力していただきこのような機会をいただきました。

何を試験体にするかなど、色々と話が盛り上がりました。

本当に心強いです。😊

また、関東職業能力開発大学校の山之内教授と鶴田准教授にもご協力いただきます。

大工工務店の会のメンバーで試験場の視察に。

当日とても楽しみです。

◉見た目だけではわからない!無垢材と新建材の違いとは

  

  

みなさん、こんにちは。神奈川県川崎市多摩区を拠点に木の家づくりを手がける丸晴工務店です。

家づくりを考えるにあたり、「自然素材を使いたい」「無垢の木を使いたい」という方も多いことだと思います。 

ただ、そもそも無垢材とはどのような素材なのでしょう。たとえば同じ杉材にしても、「杉の無垢材」「杉の集成材」といった言い方があります。 

今回は無垢材とそのメリットについて、ご紹介します。 

     

表面にプリントや薄い木を貼ったフローロング材も 

下の写真は、よく家づくりに使われる床材です。

このなかで「1枚ものの無垢材」は一種類だけ。

    

色や模様の違いは多少ありますが、すべて同じような木目の板に見えますよね。

「1枚ものの無垢材」がどれか、お分かりになりますか? 

   

   

   

   

   

   

正解はいちばん右の板。これが唯一、シンプルに丸太を挽いてつくった板=無垢材です。

   

では他は何なのでしょう。

   

   

   

解説すると、左から木目を印刷した特殊加工紙を合板に貼った「プリントフローリング」。

これらは「複合フローリング」と呼ばれ、ベースとなる基材の上に表層材を貼ったフローリング材になります。

その右は無垢材なのですが、無垢材を縦方向にジョイントしたものです。

   

   

そしてその右は、合成樹脂でできた「クッションフロア」。不繊維やビニールでできた層と発泡層を重ね、その上に塩ビシートなどを貼ったもので、よく賃貸住宅などに使われています。

   

   

その右は長さ方向も巾方向も継ぎ目のあるタイプです。薄くした木板を接着剤で貼りあわせてつくった板です。

   

   

これらの材料は新建材と呼ばれ、高度経済成長期に住宅供給が盛んだった時期に登場、安価で工事手間もかんたんなことから一気に広まりました。 

しかしその後、建材から放散されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって室内空気が汚染され、健康障害を引き起こし、シックハウス症候群という社会問題にもなりました。 

現在では国が規制を定め、ホルムアルデヒドの放散量の少ないものが使われるようになりましたが、私たち丸晴工務店は、人がじかが触れるところには、合板や複合材を使わないことを心がけています。 

   

無垢の木を床に使うときは、板と板が接する側面に「実(さね)加工」という凹凸をつけて、接着剤を使わずに1枚1枚を手仕事により組み合わせています。 

   

   

足触りやあたたかみ……無垢材の良さを味わって

無垢の床材には、足触りのよさやあたたかみなど、木そのものの心地よさがあります。 

種類にもよりますが、日差しを浴びているうちに紫外線の影響で、美しい飴色を帯びていくのも、木の家ならではのぜいたくな楽しみです。 

無垢の木材は長年使っていると乾燥により収縮し、床板の場合は板どうしの間にわずかな隙間が生じることもありますが、それでも適切に乾燥を施し、施工した床材は、新建材よりも長寿命。 

細かな傷がつくこともありますが、たいていは濡らしたティッシュや濡れ布巾を充てておけば、水分を吸収する性質から、それだけで凹みが目立たなくなります。 

  

   

丸晴工務店が使っているスタンダードな床材は、静岡は天竜地方で採れるヒノキ材。 

   

   

昔ながらの天然乾燥による美しい木肌と、杉よりも傷のつきにくい、ほどよいかたさが特徴です。 

木には調湿性能があるので梅雨時や夏場の湿度の高い時期には室内の湿気を吸い、冬場の乾燥しがちな時期には放湿し、室内をここちよい環境に整えてくれるというメリットもあります。 

お客さまのご要望によっては、色の個性や堅さのある広葉樹を使うことも。木の家づくりやリフォームでお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。 

◉100%自然素材由来、丸晴のオリジナル塗料

みなさん、こんにちは。神奈川県川崎市多摩区を拠点に木の家づくりを手がける丸晴工務店です。

床に無垢の板を使った場合、その上に塗料を使うことがあります。今回は、塗料の目的と、丸晴で使っているオリジナル塗料についてお話ししたいと思います。 

  

  

なぜ、塗料が必要なのか  

床に限らず、壁や天井、家具や建具などに木を使う場合、紫外線や摩耗に対する保護や防汚、艶を出すことを目的に塗料を使います。 

住まいのなかで、まず塗料で保護をしておきたいのは、床や家具。床は椅子などの家具を動かすことで、日常的に磨耗したり汚れやすいからです。壁も、意外と手で触れることの多い場所で、手垢や脂分などで汚れてきてしまいます。丸晴工務店では、床や家具だけでなく、壁にも塗料を施すことをおすすめしています。 
 

日本の家づくりにおいては、昔から身近にある素材を塗料に利用してきました。 

米ぬかに含まれる米油やエゴマなどの植物から採れる植物油。 

未熟の渋柿を圧搾して得られる果汁を発酵・熟成させた柿渋。柿タンニンを含み防虫・防腐効果があります。防水効果にもすぐれ、かつては番傘にも塗られていました。 

また、鉄鉱石を原料とする赤いベンガラや、松を不完全燃焼した真っ黒な松煙。 

漆も、耐水性のある樹液だけでなく、果肉や種子に含まれる脂肪分を木蝋として、家具や建築の木部の保護に使ってきました。 

変わり種では、イボタ蝋。イボタという木につくイボタイガラムシが分泌する蝋を精製したものです。 

 

  

  

塗料の種類とその機能 

このように塗料にはさまざまな種類がありますが、膨大な数の製品のなか、どのような選び方をすればよいのでしょう。 

まず一つの考え方として、無色か、色をつけるかということがあります。 

そして二つ目は、塗料が固まってつくられる膜=塗膜の有無や程度による分類です。 

一般的に液状の塗料は、木部に含浸して木の調湿機能を妨げずに、磨耗や汚れから保護してくれます。 

これに対してワックスは、木の表面にとどまって保護をします(ただ最近は、液状でありながらワックスのような性質をもつもの、ワックスのように見えて調湿機能を妨げないよう含浸するものなど、さまざまな製品が登場しています)。 

そしてウレタン系樹脂を主成分とするウレタン塗料。これは乾くと強い塗膜を形成します。 

ところで、丸晴工務店はどんな塗料製品を使っているかご存知ですか? 

じつは私たち、市販の塗料は使わずに、自分たちのキッチンで手作りしているのです。 

   

  

自然の恵みを住まいに生かし、体にやさしい家づくりを徹底     

材料は、エゴマ油とミツロウのみ。 

ミツロウはミツバチの巣を構成する蝋を精製したもので、リップクリームなどの化粧品にもよく使われる素材です。

市販の塗料の多くには、防腐剤や早く乾かすための乾燥促進剤など、化学物質が含まれています。 

乾燥が早いなどのメリットはありますが、塗料に含まれる化学物質(ホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物=VOC)が、室内空気を汚染し、シックハウス症候群の原因とも指摘されています。 

ですので私たちは体にやさしい家づくりを徹底するために、天然由来の素材を自分たちの手で調合しているのです。 

木の種類によっては、食用のクルミ油を使うことも。木目をより美しく引き立たせます。 

難を言えば、オイルだけですと少々乾きが遅いことでしょうか。 

ナラなどの広葉樹は木目を引き立たせたいのでクルミ油がおすすめです。

写真の左側がクルミ油を塗った方で右側が無塗装です。

杉や檜などの針葉樹は、塗料を施しても木目の美しさにさほど影響は与えないので、蜜蝋ワックスを塗ります。

季節にもよりますが塗布したのちに拭き取ってから、乾燥には数日を要します。入居まで時間がないというお客さまには、コスト的には高くなりますが、ミツロウをおすすめしています。 

いずれも自然由来の体にやさしい材料で、床に触れることの多い小さなお子さんにとっても安全です(ただどんな天然素材でも、体質によってはアレルギーを起こすこともありますので、アレルギーでお悩みの方は事前にご相談ください)。 

塗料はどんな製品や素材を使おうと、経年により必ず塗り替えが必要になります。 

リフォームを木に塗装をやり直したいという方や、塗り替えで迷っている方は、お気軽にご相談ください。 

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