平素より格別のお引き立てを賜り暑く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、下記の期間を下記休暇とさせて頂きます。
皆様にはご不便をおかけ致しますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
夏季休暇期間
2025年8月10日(日)〜17日(日)
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秋の黄葉の象徴とも言えるイチョウ(Ginkgo biloba)。その扇形の葉は広葉樹的な印象を与えますが、植物学的には一筋縄ではいかない存在です。本記事では、「イチョウは針葉樹か、広葉樹か?」という問いを、植物分類学・系統学・形態学の観点から掘り下げます。
まず一般的な誤解を整理しましょう。
日常的には、
広葉樹(broadleaf trees)=葉が広くて平たい
針葉樹(coniferous trees)=葉が細くて針状
と形態(見た目)で区別されますが、植物分類学においてはこれはあくまで表層的な区別です。
実際には、以下のように分類されます。
分類 | 主な植物群 | 特徴 |
---|---|---|
被子植物(Angiosperms) | 桜、楓、椿など | 種子が子房に包まれている(果実ができる) |
裸子植物(Gymnosperms) | マツ、スギ、イチョウなど | 種子がむき出しで果実ができない |
つまり、広葉/針葉は形態的な便宜的表現にすぎず、分類学的には被子植物か裸子植物かが重要になります。
イチョウ(Ginkgo biloba)は裸子植物に分類されますが、さらに特筆すべきは、それが独立した分類群(イチョウ門 Ginkgophyta)に属している点です。
現存する唯一の種
およそ2億年以上前の中生代から形を変えずに生き残っている
他の裸子植物(マツ類、ソテツ類など)とは系統的に異なる
このためイチョウは「生きた化石(living fossil)」と呼ばれるのです。
植物の系統樹におけるイチョウの位置は以下のようになります。
種子植物
├── 被子植物(Angiosperms)
└── 裸子植物(Gymnosperms)
├── マツ門(Pinophyta)
├── ソテツ門(Cycadophyta)
├── グネツム門(Gnetophyta)
└── イチョウ門(Ginkgophyta)←ここ!
分類学的には、針葉樹という言葉はマツ科やスギ科など、狭義の「針葉植物(Pinophyta)」に対して使われます。イチョウはこれに含まれないため、
正確にはイチョウは“針葉樹ではない”
という答えになります。
しかし、日本語で「針葉樹」と言うときはしばしば「裸子植物全体」を指す場合もあり、その文脈では「広葉樹ではなく針葉樹に分類される」という表現も使われます。
つまり、
形態的には広葉樹的
系統的には裸子植物
分類的には“イチョウ門”という独立系統
狭義の針葉樹ではないが、広葉樹でもない
というのが正確な立ち位置です。
さらに掘り下げると、イチョウの葉は他のどの植物とも異なる特徴を持ちます。
葉脈は二又分岐型(forked venation)
雌雄異株で、受粉後に種子(ギンナン)を形成
葉は落葉性だが、裸子植物で落葉性は少数派
また、精子は鞭毛を持って自力で泳ぐという極めて原始的な性質を保持しており、これはソテツ類と共通する裸子植物の古い特徴です。
イチョウは針葉樹でも広葉樹でもない。
分類学的にはそう言うのが最も正確です。イチョウは他の植物とは系統的にも形態的にも一線を画した、まさに「孤高の植物」。そのユニークさゆえに、現代でも多くの研究対象となり、進化の鍵を握る存在として注目されています。
裸子植物(Gymnosperm)
イチョウ門(Ginkgophyta)
雌雄異株(Dioecious)
鞭毛性精子(Motile sperm)
二又分岐葉脈(Dichotomous venation)
丸晴の木に関する動画はこちら
タケと竹に違いがあるのをご存知でしょうか?
タケは、生命を保持している状態、つまり竹林のように土から生えている状態を植物として「タケ」と呼び、その土から出てきたばかりのものを「タケノコ(筍)」と呼びます。また、伐採されて利用される段階のことを「竹」と漢字で表現することで、発生から利用までの各過程における状態を視覚の上から理解しやすくされているのがわかります。
竹は、その美しさと実用性で古くから親しまれてきた植物です。
日本文化や建築の中でも、竹は特別な存在として多くの場面で利用されてきました。そのしなやかな形状と強さ、そして環境へのやさしさから、近年では再び注目を集めています。
このブログでは、「竹」について、建築を交えてご紹介させて頂きます。
タケはイネ科の植物で、草の一種です。
世界中に1500種類以上が存在し、特にアジア、南アメリカ、アフリカで多く見られます。
タケは成長速度が非常に早く、1日に1メートル以上伸びることもあるため、持続可能な資源として注目されています。また、竹林はCO2を吸収し、大気の浄化にも寄与しています。
タケの面白い一説
日本最初の歴史書と言われている古事記によると、「イザナギノミコトが追いかけてくる魔女達に自分が使っていた湯津妻間櫛(ゆつつまぐし)を投げつけたところ、タケノコが生えてきたため、魔女らがそれを食べている間に逃げた」とあり、日本書紀には「コノハナサクヤヒメが皇子を出産された際に臍の緒を竹刀で切り、これを土に挿しておいたところサカサダケが生えてきた」という神代時代の記事が残っているそうです。
竹の利用は古代にさかのぼります。
中国では紀元前5000年頃から竹が使われており、紙の製造や楽器、弓矢、槍などの武器に広く使用されてきました。
また、竹簡(たけかん)と呼ばれる竹製の書物は、文字記録の初期形態として使用されていました。
日本では縄文時代から竹が使用されており、釣り竿や籠、農具など、実生活に密着したアイテムが多く作られていました。
奈良時代になると、竹は宗教的儀式にも使われ、神社や寺院の装飾にも多用されました。
有名な『竹取物語』は竹を題材にした日本最古の物語であり、竹が文化的にも重要な位置を占めていたことがわかります。
竹は建築材料としても非常に優れています。
その軽さと強度、そしてしなやかさから、伝統的な建築物や現代のエコ建築まで幅広く使用されています。
日本では庭園や茶室に見られる竹垣(たけがき)は、日本の伝統美を象徴しています。
竹を縦横に組み合わせた垣根は、視覚的な美しさだけでなく風通しの良さを提供します。また、茅葺(かやぶき)屋根の骨組みに竹が使われることもあり、その柔軟性と耐久性が活かされています。
竹の網代
日本の伝統的な建築技法の一つで、竹を割いて縦横に編み込んで格子状の模様を作り、和室や茶室、民家などに用いられます。この技法は、竹の軽さと丈夫さ、また湿度調整機能を活かし、自然な質感と温かみを空間に与えます。
竹の網代模様は幾何学的な美しさがあり、落ち着いた雰囲気を作り出すため、特に茶室や古民家で好まれています。
仕上げに漆や木材を使うこともあり、見た目の高級感や耐久性が増すことも特徴です。
インドネシアのバリ島では、竹を使ったモダン建築が注目されています。有名な例として、「グリーンスクール」と呼ばれる建築物があります。校舎の全体が竹で作られており、地元の素材を活かしたサステナブルデザインの象徴とされています。
ベトナムの建築家ヴォ・チョン・ギアによる竹建築は、軽量でありながら頑丈なドーム構造が特徴です。
これらの建築はエネルギー効率が高く、自然環境との調和を目指しています。
日本では、竹は古くから生活や文化に深く根付いています。たとえば、神道のしめ縄に使われる竹は、神聖なものとされ、邪気を払うと信じられています。また、茶道具として使われる竹の茶杓(ちゃしゃく)や茶筅(ちゃせん)は、茶道の精神性を象徴する重要な道具です。
竹林もまた特別な意味を持ちます。京都の嵐山にある竹林の小径(こみち)は、日本を代表する観光地であり、その幻想的な雰囲気が国内外の人々を魅了しています。竹林はまた、映画や文学においても静けさや神秘を表現する舞台として用いられることが多いです。
竹は軽量でありながら強度が高く、建築資材や家具、食器、楽器など、さまざまな用途で活用されています。
家具
竹を使った椅子やテーブルは、軽くて持ち運びがしやすい上に耐久性に優れています。
楽器
篠笛(しのぶえ)や尺八(しゃくはち)などの日本の伝統楽器は、竹の独特な音色を活かして作られています。
食品
竹の子(たけのこ)は春の味覚として親しまれ、食卓を彩る食材の一つです。
さらに、竹炭や竹酢液は消臭効果や抗菌効果があり、エアフィルターやスキンケア製品に応用されています。
竹は持続可能な資源であり、環境保全に大きく貢献します。
成長が早いため、伐採後の再生が早く、木材の代替品として利用することで森林伐採を減少させる効果があります。
また、竹の根は地中深く張り巡らされており、土壌の浸食を防ぐ役割を果たします。さらに、竹製品は自然に分解されるため、プラスチック製品の代替として注目されています。
竹はその魅力的な外見と多様な利用法で、私たちの生活に多くの恩恵をもたらしています。竹細工の篭やランプシェード、カトラリーや日用品など持続可能な未来を目指す上で、竹の重要性はますます高まっています。
歴史や建築における竹の役割を知ることで、その価値をさらに深く理解することができます。ぜひ、この機会に竹についてもっと知り、その素晴らしさを感じてみてはいかがでしょうか。
参考文献:「日本の原点シリーズ」新建新聞社
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2024年も残すところ、あと3日。
本年の丸晴工務店は、
たくさんのお客様と出会い、一緒に楽しい家づくりをしてきました。
また、大きなはじまりの準備期間として慌ただしくもありました。
2025年も丸晴工務店は日々の家づくりとともに、ショップという大きなはじまりを迎えます。
どうぞ皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げます。
冬季休業
2024年12月30日(月)〜2025年1月7日(火)
上記期間はお休みとさせて頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますが
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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石材は、建築やインテリア、庭園など幅広い分野で利用されており、その特徴や用途によって選ばれます。
簡単にいうと、柔らかさと暖かみを持つ大谷石、そして重厚で耐久性に優れた深岩石。
この記事では、日本の代表的な石材である「大谷石」と「深岩石」の違いについて解説します。
大谷石(おおやいし)は、栃木県宇都宮市周辺で産出される火山灰由来の凝灰岩で、以下のような建築的特性を持っています。
一躍大谷石を全国に広める大きな役割を果たしたのは、なんと いっても大正時代に建造された、旧帝国ホテルです。
このホテルは後の関東大震災にも焼け残り、その優美さは設計者 フランク・ロイド・ライト氏の傑作とい われました。
使用された大谷石とスクラッチ練瓦とテラコッタと大谷石の彫刻の絶妙な組み合わせは、大谷石の特徴である素朴で 柔らかく温かみのある質感が遺憾なく発揮されブームとなりました。
特に昭和初期の教会堂建築などに数多く用いられ、宇都宮市内にある国登録有形文化財、設計者マックス・ヒンデル氏のカトリック松が峰教会や設計者上林敬吉氏の日本聖公会宇都宮聖ヨハネ教会等は大谷石建造物の代表作であります。
緑色がかった色合いで、ミソと呼ばれる茶色の斑点が特徴です。このミソは粘土鉱物で、長い年月を経て抜け落ちることがあります。
古くから石倉や石塀に使われてきた大谷石。内装材・オブジェ等にも様々な加工品としても広く用いられ、大谷石の控えめな地色、素朴であたたかみを感じさせる、独特の風合いが古くから愛されています。
栃木県宇都宮市大谷町付近
大谷石の硬度は約3.5から4.0の範囲です。これはモース硬度で測定されるもので、比較的柔らかい石材に分類されます。
天然ゼオライトの多孔質構造は、温度・湿度を一定に保つ調温・調湿効果があります。大谷石の空間は、夏は涼しく、冬は暖かく快適です。
古くから建築材料として使用され、特に蔵や石塀、石段などに利用されています。
火に強く、煮炊きをするかまどをはじめ、様々な形で使用されてきました。最近では大谷石のピザ窯も人気です。遠赤外線がおいしさを増幅させます。
深岩石(ふかいわいし)は、岐阜県周辺で産出される花崗岩で、建築において以下のような特性が評価されています。
深岩石は、古代から日本の建築や工芸に利用されてきました。
特に、古墳時代には石棺や石室の材料として使用され、中世には城や寺院の建築にも使われました。
中世の深岩石を使った代表的な建物としては、ゴシック建築の大聖堂が挙げられます。
ゴシック建築は、12世紀から16世紀にかけてヨーロッパで発展した建築様式で、特に教会や大聖堂に多く見られます。
ゴシック建築の代表的なものは、以下のものがあります。
・ノートルダム大聖堂(フランス)
・シャルトル大聖堂(フランス)
・ケルン大聖堂(ドイツ)
・ミラノ大聖堂(イタリア)
岐阜県およびその周辺
深岩石の硬度は約4.0から5.0の範囲です。大谷石よりも若干硬く、耐久性が高いです。
吸水率: 吸水率14.1%と低く、水や温度差による風化に強いです。
壁材や床材、装飾品として利用され、特に耐久性と断熱性が求められる場所に適しています。
最近では、深岩石を使ったモダンな建築やインテリアデザインが注目されています。
例えば、住宅の外壁や庭の敷石、さらにはカフェやレストランの内装にも取り入れられています。
参考資料:大谷石産業株式会社https://ooyaishisangyo.com/material/fukaiwa/
大谷石と深岩石はどちらも栃木県で採掘される岩ですが、いくつかの重要な違いがあります。
特徴 | 大谷石 | 深岩石 |
---|---|---|
主な産地 | 栃木県宇都宮市 | 岐阜県およびその周辺 |
種類 | 凝灰岩 | 花崗岩 |
加工のしやすさ | 非常に加工しやすい | 加工はやや難しい |
耐久性 | 一般的 | 非常に高い |
建築での用途 | 外壁材、内装材、石蔵 | 基礎材、外壁材、モニュメント |
大谷石と深岩石は、それぞれの特性を活かし、日本建築の伝統と革新を支えています。柔らかさと暖かみを持つ大谷石、そして重厚で耐久性に優れた深岩石。それぞれの魅力を活用することで、新たな建築デザインの可能性が広がっています。
これらの石材を利用した建築物は、単なる構造物を超えて、地域文化や歴史を伝える象徴的な存在となるでしょう。もしこれらの石材を実際に見たり触れたりしたい場合は、大谷資料館や地域の建築現場を訪れてみてはいかがでしょうか。
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珪藻土と漆喰の違いとは?特徴や選び方を徹底解説
壁材選びは家づくりの中でも重要なポイントです。その中でも、自然素材を使った「珪藻土」と「漆喰」は、調湿性やデザイン性に優れた人気の壁材として注目されています。しかし、どちらを選べばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか?どちらも自然素材で、ビニールクロスよち体に良さそう、というイメージはあるかと思いますが、実際のところ何が違うのかご存知ない方も多いのではないでしょうか。
今回は、珪藻土と漆喰の違いや特徴、選び方のポイントについて詳しく解説します。
珪藻土とは?
珪藻土は、太古の時代に海や湖に生息していた微生物「珪藻」の化石が堆積してできた土壌を原料としています。そのため、自然由来の素材であり、環境にも優しい壁材として知られています。特に内部に無数の微細な孔(穴)がある「多孔質構造」が大きな特徴で、この構造がさまざまな機能を生み出します。
珪藻土の特徴
1-1. 調湿効果
珪藻土の多孔質構造は、空気中の水分を吸収・放出する力が非常に高いです。湿度が高い時には余分な水分を吸い取り、乾燥している時には水分を放出するため、部屋の湿度を快適に保つことができます。この機能は、カビの発生を抑える効果も期待できるため、梅雨や冬場の結露対策にも最適です。しかし、よく吸収する反面、水気を吸収した状態が続くとよくないので、適度な換気は必要になリます。
1-2. 消臭効果
多孔質構造は湿気だけでなく、ニオイの元となる分子を吸着する働きもあります。そのため、ペットや料理のニオイがこもりやすい部屋でも、空気を清潔に保つことができます。
1-3.耐火性能
土や石と同じ無機鉱物が主成分のため「耐火性能」に優れています。昔から火に強い土として、七輪・耐火レンガの材料として使われていました。
1-4.メンテナンス性が高い
汚れや、傷がついてしまった時は霧吹きで水をかけて指でやさしくなぞることでまわりに馴染み元通りになります。
1-5 デザイン性
珪藻土は、自然で温かみのあるマットな質感が魅力です。ナチュラルな風合いは、和風・洋風を問わず、さまざまなインテリアスタイルにマッチします。手作業で仕上げることで、独特の表情を出すことができるため、個性的なデザインを楽しみたい方にもおすすめです。
1-6. 施工のしやすさ
珪藻土は比較的柔らかい素材であるため、DIYでも扱いやすいという利点があります。最近では、初心者向けの珪藻土キットが販売されているため、自分で壁を塗ることも可能です。
珪藻土のデメリット
漆喰とは?
漆喰は、石灰を主成分とした壁材です。石灰岩を焼いて得られる消石灰に、水や砂、糊などを混ぜて作られます。日本では古くから城郭や蔵の外壁、寺社建築などで使用されてきた伝統的な建材で、耐久性や抗菌性に優れているのが特徴です。
漆喰の特徴
2-1. 抗菌・防カビ効果
漆喰はアルカリ性が強いため、カビや細菌の繁殖を抑える効果があります。この特性から、キッチンや浴室などの湿気が多い場所にも適しています。
2-2. 耐久性
漆喰は硬化すると非常に強固な素材になります。そのため、長期間にわたって美しい状態を保つことができ、メンテナンスも比較的少なく済みます。
2-3. 防火性
漆喰は高温でも燃えにくい特性があります。そのため、防火性能を求められる建築物にも使用されています。
2-4.耐水性
水に強いことから外壁材としても使用でき、お城や蔵の壁に使われています。
2-5 美しい仕上がり
漆喰は塗った後に滑らかで光沢のある仕上がりになります。独特の艶やかさは高級感があり、伝統的な和風建築だけでなく、モダンなインテリアにもよく合います。
漆喰のデメリット
以下の表に、珪藻土と漆喰の違いをまとめました。
項目 |
珪藻土 |
漆喰 |
主成分 |
珪藻の化石土 |
石灰 |
調湿効果 |
非常に高い |
中程度 |
消臭効果 |
高い |
低い |
耐久性 |
柔らかく傷つきやすい |
硬くて耐久性が高い |
抗菌性・防カビ性 |
低め |
非常に高い |
仕上がりの質感 |
自然なマットな質感 |
滑らかで光沢がある |
施工の難易度 |
DIY可能 |
職人技が必要 |
価格 |
中価格帯 |
高価格帯 |
どちらを選ぶべき?
珪藻土と漆喰はどちらも優れた壁材ですが、用途や目的に応じて選ぶのがポイントです。
珪藻土のおすすめポイント
漆喰のおすすめポイント
まとめ
珪藻土と漆喰は、それぞれが異なる特性と魅力を持つ壁材です。自然素材ならではの快適さや美しさを取り入れることで、お家の質を大きく向上させることができます。選択肢に迷った際は、使用用途やデザインの好み、目的に合った素材を選ぶようにしましょう。
どちらを選んでも、自然素材の持つ心地よさを感じることができるはずです。長く住み続ける家だからこそ、自分に合った壁材を選んで快適な暮らしを楽しんでください。
この記事が、壁材選びの参考になれば幸いです。気になることがあれば、お気軽にご相談ください!
左官壁「珪藻土」の良さはどんなところ!?
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左官工事である自然素材の漆喰「しっくい」を知ってみよう。
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丸晴工務店の漆喰にまつわる動画はこちら
https://youtube.com/shorts/z_1rYpzNjQo
地球の温暖化が進む中、国でもさまざまな対策が行われています。
補助金で性能のいい家を作ったり、電気は太陽熱で賄えるように太陽光発電を推奨していたり、、、
性能のいい家を作るとはどんなことにつながっていくのでしょうか?
地球温暖化、近年の気温上昇には、体がついていけず、夏のこの暑い時期は体調を崩す人も多くいます。
そして簡単に省エネに。と言いますが、従来の断熱ではエアコンの設定温度28度は到底厳しく、23度でガンガン冷やしているというご家庭も少なくないのではないでしょうか。
そこで断熱は、どんな役割をしていてどんな効果があるのかご紹介して、環境への貢献についてお話ししていきたいと思います。
目次
断熱は、住宅において非常に重要な要素です。具体的には、外気と室内の温度差を抑え、外からの熱や冷気が家の中に入りにくくする性能を指します。断熱を意識した家づくりは、以下のメリットをもたらします。
高い断熱性能を持つ住宅は、外気温の変化に影響されにくく、一年中どこにいても快適に過ごせます。室内の温度差が少ないため、ヒートショック現象の予防にもなります。
※ヒートショック現象とは・・・「急激な温度変化によって、体がダメージを受けること」を指します。暖かい部屋から寒い部屋への移動や、風呂場やトイレが寒いといった急激な温度変化で血圧が大きく変動し、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こします。
断熱性の高い家は、外気温の影響を受けにくいため、冷暖房が効きやすくなります。結果として、エネルギー消費を抑えることができます。
断熱効率を高めて室内の気密性を向上させることで、室内の空気をきれいに保てます。
換気システムを活用することで、ホルムアルデヒドなどの有害物質を排除し、シックハウス症候群の予防にもつながります。
気密性を高め、換気システムを活用することで、結露やカビが発生しにくくなるため、家の寿命を伸ばす効果があります。
断熱性の高い断熱材を選ぶことが大切です。
せっかく断熱材を入れたのに、時間の経過とともに沈下してしまい、まともに断熱されていない。そんなのもよくある話です。壁の中だからわかりにくいかもしれませんが、そういった検証をしっかりしている業者や製品を選ぶことがとても重要です。
断熱性のある建材を使用していても、隙間があると十分な効果が得られません。
気密を高めるためには、家をつくる大工の技術、空気の通し方がとても重要です。
※気密性とは・・・建物の中と外の空気が出入りしないようにするする性能のことです。具体的には、家の隙間をできるだけ少なくして、外の空気が入ってこないようにして、室内の空気が外に逃げないようにすることを指します。その値をC値といい、1㎡あたり何㎠隙間があるか?という数値でよく表します。
窓は外気の影響を受けやすい場所です。遮熱効果の高い複層ガラスや樹脂サッシを使用して、断熱性を向上させることが大事です。
表題にもあったように、新聞紙で作るセルローズファイバーという断熱材。
木質系断熱材で、街でよく見かけるスポーツ新聞や経済新聞が在庫として売れ残ってしまったものをリサイクルしたもの。
40坪の家1棟で約1.2トン使うので、新聞に換算すると約15〜18年分の新聞紙をリサイクルしたことになります。
限りある資源を有効活用し、環境への負荷を極力おさえるサスティナブル(持続可能)な社会にマッチした断熱材といえます。
このセルローズファイバーの特徴を見ていきましょう。
断熱材は、固定した空気をより多く抱えているものがよいとされています。
セルローズファイバーの木繊維は繊維の絡み合いで空気を抱えるのに加え、一本一本の繊維の中にも空気砲があり、素材自体に高い断熱性があるといえます。
これを隙間なく施工することで、確実な断熱性が得られます。
木質繊維のやわらかく軽い素材は、優れた吸音性をもち、100dbの防犯ベルの音がセルローズファイバーの壁で覆うことにより半分の54dbまで吸音してくれました。
室内のプライベートな音の漏れや屋外の騒音などの防音対策に効果的です。
※100db・・・防犯ベル・犬の鳴き声
54db・・・静かな事務所・小さな声で話す話声
新聞紙にホウ酸、ホウ砂を加えることにより燃えにくい断熱材となります。
試しに、1000℃のガスバーナーで1分間燃やしても、表面が炭化しただけで、中はそのままでした。
万が一火災が発生しても、延焼を遅らせる効果もあり、さらには天然素材なので有毒なガスの発生もありません。
新聞紙にホウ酸・ホウ砂以外にも牛脂を混ぜ込むことにより、撥水性を向上させ、屋根からのわずかな雨漏りなどで断熱性能が下がるということはありません。
下記写真のように、専用シートを張り、その間に吹き込んでいく。
天井は隙間がないよう積もらせていく。
一つ一つが小さな粒なので隙間なく断熱材を行き渡らすことが可能です。
断熱気密と騒がれている背景には、今の環境問題がとても起因しています。
そんなのは、言われなくても誰もが知っていることでしょう。
しかし、その対策をどのようにしたら良いのか、正しい対策方法は何なのか?
今回の記事で、少しはお分かり頂けたでしょうか。
人の健康を守るためには、家の環境を守らなければなりません。
家の環境を守るためには、確かな腕と確かな製品を選ぶ必要があるのです。
人と家を守ることで、環境にやさしい家となっていきます。
ほんとうの木に囲まれた暮らしを実現してみませんか。
丸晴工務店のYouTube
木質系のつながりでドイツのシュタイコという断熱材もあります。
「ビオトープ」聞いたこともない人もいれば、何となく耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
私は、聞いたことありませんでした。
ショップの計画が進みビオトープが作られる時初めて知りました。
そもそもビオトープとは何なのか。
どうやれば、家に作れるのか。
それに、調べてみると街や自然のために作られているビオトープがあるのを知りました。
ビオトープ(biotope)は、特定の生物が生息・生育できる環境条件を整えた空間のことを指します。
語源はギリシャ語の「bio(命、生命)」と「topos(場所)」から来ています。
ビオトープは自然環境の保全や生物多様性の維持に重要な役割を果たします。
ビオトープにはさまざまな種類があります。
家庭の庭に小さな池や水槽を設置し、水草や魚を育てることで、小さな生態系を作り出します。
丸晴工務店がつくるショップ「hinokino」 https://hinokino.jp
大工とつくるfan landscapeさんとの庭づくり
https://www.marusei-j.co.jp/%e5%ba%ad%e3%81%a5%e3%81%8f%e3%82%8a/
都市公園に設置されるビオトープは、地域の生物多様性を高めるために設計されています。これにより、昆虫や鳥類などが生息できる環境が提供されます。
宮前美しの森公園のビオトープ
井戸で地下から汲み上げられた水が流される池は、ホトケドジョウやホタルなどの貴重な生き物の生息環境となっています。
https://maps.app.goo.gl/sd6ZE6vnWekYgR4z6
河川や湖沼に設置されるビオトープは、水質改善や生物の生息地を提供する役割を果たします。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ex5/river/sakaigawa_koen.html
ビオトープを作るためには、以下のステップを踏むことが一般的です。
日当たりや水の供給が適切な場所を選びます。
池や水槽の形状を設計し、必要な材料を準備します。
ビオトープのサイズや形状を決めます。小さな庭なら、直径1メートル程度の池でも十分です。
材料:防水シート、水中ポンプ、オーバーフロー装置、砂利、土、石、水草、陸上植物などを用意します。
池や水槽を作成します。
池を設置する場所を掘ります。深さは30~50センチメートル程度が一般的です。
掘った穴に防水シートを敷きます。シートの端は土でしっかりと固定します。
防水シートの上に砂利を敷き、その上に土を敷きます。これにより、水草が根を張りやすくなります。
水草や陸上植物を植え、生物が生息できる環境を整えます。
池の中に水草を植えます。例えば、ホテイアオイやアナカリスなどが適しています。
池の周りに陸上植物を植えます。湿地植物や低木などが適しています。
魚や昆虫などを導入し、生態系を完成させます。
メダカや金魚など、小型の魚を導入します。
自然に昆虫が集まるのを待つか、ホタルの幼虫などを導入します。
ビオトープには多くのメリットがあります
さまざまな生物が生息できる環境を提供することで、生物多様性を保全します。
子供たちに自然環境の大切さを教える教育の場として活用できます。
自然に触れることで、ストレスの軽減やリラクゼーション効果が期待できます。
水の音をお楽しみ下さい。
ビオトープは、自然環境の保全や生物多様性の維持に貢献する素晴らしい取り組みです。
家庭でも手軽に始められるため、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
自然と触れ合うことで、新たな発見や癒しの時間を得ることができるでしょう。
丸晴工務店が作るショップのビオトープはfanlandscapeさんが作ってくれました。
https://www.fanlandscape.jp/blog/%e3%83%93%e3%82%aa%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%97/
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