年季明けは大工としての成長の証

年季明けと聞いて、あぁ。と思う方は少ないのではないでしょうか?

実際、私も知りませんでした。

年季というのは、そもそもは奉公人を雇うときに約束した年限を言い、一年を一季として、普通10年を限度とするそうです。

その期限が明けることを年季明けと言うそうです。

今では、奉公というものがないので使うこともないですが、職人の世界では、修行期間を終えて、見習い期間から一人前の職人になるときに年季明けのお祝いをします。

 

今回は、そんな年季明けの様子をご紹介します。

丸晴工務店では、年季明けは3年を目安に修行をしていただいております。

構造材の墨付け、刻み作業ができ、一通りの大工工事ができるようになったら年季明けとなります。

某料亭にて表彰式を行いました。

左が、大工の矢島秀都さん。右が、濃沼社長。

 

ご本人の謝辞や今後の意気込みなどスピーチ がありました。

 

職人さんの高齢化が進んでいく中、

丸晴工務店はこうして若い大工を社員として育て、地域の皆様にいつまでも安心して暮らして頂くために

発展と貢献を続けていきたいと思います。

 

丸晴大工さんのYouTube動画はこちら

通し柱の刻み https://youtu.be/LL-9zL_rA1w

その他のブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/環境にやさしい天然無垢材ナラとオークの違いに/

謹賀新年 本年もよろしくお願いいたします。

新しい年が始まりました。

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 

本年もみなさまと素敵な家づくりをしていきたいと思っております。

そして、

一人でも多くの方が幸せな日々が送れるよう住まいづくりのお手伝いが出来ればとおもいます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

今年より

有名家具など下記内容を

丸晴工務店からご紹介させて頂くことが

可能となりました。

ご興味がある方は、ぜひ丸晴工務店までお問い合わせいただければと思います。

 

 

FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)

https://www.fritzhansen.com/en/

 

CARL HANSEN & SON(カール・ハンセン&サン)

https://www.carlhansen.com/ja-jp

louis poulsen(ルイスポールセン)

https://www.louispoulsen.com/jp

Fredericia(フレデリシア)

https://www.fredericia.com

 

PP Møbler(ピーピーモブラー)

http://www.pp.dk

 

LE KLINT(レクリント)

https://www.leklint.jp

 

KASTHALL(カスタール)

https://www.kasthall.jp

 

Kvadrat(クヴァドラ)

https://www.kvadrat.dk/en

 

USM(ユーエスエム)

https://www.usm-shop.jp

 

FLOS(フロス)

https://japan.flos.com

 

Miele(ミーレ)

https://mieleshop-chiba.com

 

KITANOSUMAI SEKKEISHA(北の住まい設計社)

http://www.kitanosumaisekkeisha.com

 

CARL HANSEN & SON のYチェアについて書いたブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜yチ/

 

センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜Yチェア編〜

家を建てたり、引っ越したりして心機一転。

センスのいい家、部屋にしたい!

でも、どうしたらいいかわからない。

センスのいい人はどうやってあんなお家にしているのか、誰か教えて!!!

って思いますよね。

素敵だなぁと思う家には、大抵センスのいい家具が置いてあります。

でも、それはどこかの小さなお店から見つけてきて1点ものを置いているわけでもなく、

(所さんのようにそういう方もいらっしゃいますが、、、)

定番の廃らない美しい家具たちを置いたり、飾ったり。

それに合わせて、自分の好きと思えて可愛いものを置いているのだと思います。

丸晴工務店のモデルハウスにもたくさんの素敵な家具がありますのでご紹介させていただきます。

今回は、その中の”Yチェア”をご紹介させて頂きます。

 

 

モデルハウスにある家具雑貨

ペンダントライトPH4/3 louis poulsen (ルイス・ポールセン)https://www.louispoulsen.com/ja-jp/privatek

ダイニングテーブルの照明についての記事はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/ダイニングのペンダントライトの位置って?/

 

カイクリスチャンセンNO.42《宮崎椅子製作所 https://www.comfort-mart.com/?mode=f58

 

ミナペルホネン《minä perhonen (ミナペルホネン)https://www.mina-perhonen.jp

 

Yチェア《Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)https://www.carlhansen.com/ja-jp

 

 

 

Yチェアについて

デンマークを代表する家具デザイナーであるハンスJ.ウェグナーが手掛けた名作椅子の中でも特に有名で人気の高いYチェア。1950年の発売以来何十万脚も生産されてきました。

Yチェアの製造会社であるカール・ハンセン&サン(Carl Hansen & Son)社が付けた『CH24』が正式名称で、「Yチェア」はデザイナーのハンス J. ウェグナーが付けた名前ではありません。

通常、デンマークでは家具を識別するものは、メーカー名のイニシャルやデザイナーのイニシャルの後に家具の番号をつけた商品番号で、CH24の場合、「Carl Hansenの24番の椅子」ということを示しています。

ハンス J. ウェグナーのYチェアは、その斬新なフォルムからモダンデザインの名作として世界的に知られてきました。

CH24のデザインにおいてウェグナーは、アームと背もたれを一体にするという、それまでの椅子デザインに見られなかった斬新な試みをしています。そしてこの曲木製のアームに安定性と心地よい使用感を与えるのが、印象的なY字形の背もたれ。

この形状からYチェアと呼ばれるようになりました。

Yチェアの発端は中国の椅子に座るデンマーク商人の肖像画。商人が座る明代の椅子がデザインの起源となっています。

CH24の完成に必要な製作工程は100以上。しかもそのほとんどが職人の手を通して作られています。

 

カーブの美しさ

Yチェアの美しさは、このアームから背もたれにかけての曲線。

手で握るのにちょうどよい太さといえる直径30㎜の丸棒のアームは、木材を曲げて作られています。

角材を蒸気で蒸した後、U字の型にはめて乾燥させることによって形状を安定させており、その後、丸く成形し、さらに背のあたる部分を斜めに削った後にほぞ穴を加工します。

Yチェアはどこからみても美しく感じられます。

 

ペーパーコードの快適な座り心地

Yチェアの座面に使われているペーパーコードは、幅45㎜ほどの紙の帯を撚ってできた3本の紙紐を、表面が平滑になるようにさらに撚ってできています。

原材料はスウェーデン産の針葉樹の天然のパルプでできています。天然パルプは繊維が長いので簡単には破れません。再生紙のように見えますが、再生紙は繊維が短いので強度を保つためには適していません。

その丈夫さは革や布張りのイスと変わらず、張り替えの目安は10年〜15年と言われています。

さらに、初めは固く張った座面は座るごとに座る人のお尻の形に合わせて少しずつ変形してくるので、お尻が包まれるような快適な座り心地となります。

 

Yチェアに使われている木材

Yチェアに使われる木材は、すべて広葉樹です。

発売当初からビーチとオークが多く、2000年前後からチェリーやウォールナットも使用されていました。

針葉樹は50〜80年ほどで材料として使えるくらいに生育するのに比べ、ビーチは100年〜120年、オークは120年〜150年ほどかかります。年月がかかる材ですが、針葉樹より広葉樹の方が硬く経年変化を楽しめます。

 

最後に

Yチェアに限らず、ウェグナーの椅子はフォーマルでもカジュアルでもどのような空間に置かれても馴染みます。

それは、流行に左右されない形状であること、合理的に自然に無駄なく作るかを考え抜いた末にできた造形であることが言えるのではないでしょうか。

また日本でのYチェアの販売数は年間5,000〜6,000脚と言われています。これは、Yチェア年間生産数の4分の1から3分の1にあたります。

日本人が木造建築や木工芸の伝統があり、Yチェアの造形や色気などが日本人の感性に響くからなのでしょう。

 

参考資料:誠文堂「Yチェアの秘密」

 

丸晴の家具づくりのYouTube

https://youtu.be/LahEVLv8rtE

本年もお世話になりました。

本日は、丸晴工務店の営業最終日。

 

1年間お世話になった作業場やトラック、資材トラックなどを洗います。

来年また良い仕事ができるように。

また、お客様に喜んで頂けるように。

ありがとうの気持ちを込めて。

また、来年もよろしくお願い致します。

 

環境にやさしい天然無垢材ナラとオークの違いについて

日本の木造建築は、古くから無垢の木材を用いて建築が行われてきました。

一昔前から、木材の加工技術の向上により、接着剤で木材同士をつなぎ合わせた集成材を中心に木造住宅が建てられています。

しかし、接着剤に含有される化学物質が原因となりシックハウス症候群が誘発されることが多くなり問題視されるようになりました。

このことから現代では、住人にも環境にもやさしい無垢材が注目されています。

今回はそんな無垢材の中でも人気なナラについて紹介していこうと思います。

ナラとは

ナラ(楢)ミズナラ(水楢): ブナ科コナラ属
学名Quercus crispula

「ナラ」とは、日本では古くから木造建築で使用されてきた、品と重厚感のある木材です。

日本ではナラというと主に国産、ロシア産のミズナラから採れた木材をナラ材と呼びます。

寒いロシアで育ったナラは目が詰まっていて良質な木材となります。

一方、ヨーロッパ等で採れるナラの仲間にオーク材がありますが、ナラとオークは見た目はほとんど変わりません

しかし、細かく見ると少し違います。

先ほども述べたように、ロシアのほうが厳しい環境で育っている分目が細かくなりナラに比べるとオークは目が少し粗くなります(個体差、地域によって違う)

特徴

落葉広葉樹であり、高い強度と耐水性を評価されています。用途としては、主に家具床材、ウィスキーの樽、化粧合板として使用されます。

また、ナラは木目(虎斑)がきれいなことも知られています。

美しい木目

板目

丸太の中心部を通らずに切断したときにできる木目のことです。山形であったり、さまざまな曲線の木目になります。
1本の木から切り出せる量が多いので、価格は安いです。

柾目

丸太の中心付近を切り出したときにできる木目のことです。直線的な美しい木目が特徴的です。
ただ、柾目の場合は切り出せる位置が決まっているので量産することができず、価格は高くなります。

虎斑

柾目を切り出す際、木目に虎の毛のような美しい模様が現れることがあります。なかなか手に入れることができないため、虎斑は非常に高価です。

・特性

耐久性が高い、(硬い、長持ち、耐水性)

広葉樹として知られているナラですが、広葉樹の特徴通り重厚で硬く、密度も高いため耐久性が高く床材として適している素材です。

また、耐水性も高く、耐久性の高さはもちろん木材の表面に傷がつきにくいことも床材に適しているといえます。

耐水性が高いことからナラ等はウィスキーを貯蔵する樽の材料として使われています。

樽を作るために使われるナラですが、鉄は10~30年しか持ちませんが、ナラは10~100年持つといわれています。

調湿作用がある収縮が少ない

調湿作用のアルバイト無垢材は、湿度によって伸び縮みします。

この収縮の幅が広ければ反りや変形などを起こしやすいでしょう。

しかし、ナラ材の場合はその他の木材に比べると収縮する幅が少ない為割れや反りなど木材が狂うリスクが低い事が言えます。

デメリット

良質なナラは入手困難

広葉樹であるナラは幹が直線でなく良質な木材を確保しにくい。

ナラの最大の欠点は腐朽菌に犯され赤茶色に変色することです。

立木状態で大きな木ほど変色菌犯されやすく、白色に輝いて見える健全な良材は、非常に少なく貴重です。

また、日本の木材業界ではロシアのナラ材の評価が高い。

そのためロシア産のナラ材が多く使われてきました。

しかし、関税が高くなったり、ワシントン条約の認定を受けたりとロシアがナラやタモの輸出を制限するようになりました。

その為、日本国内でナラ材の供給量が少なくなり価格が高騰しています。

手間がかかる

これはナラ材というより、主に無垢材に言えることなのですが、無垢材はメンテナンスや手入れが必要になってきます。

専用のオイルや塗布や水拭きなど、床材として使用するのであれば、床全体に手入れを行う必要があるため、他と比べると手間がかかってしまいます。

無垢だから割れや反のリスクがある

無垢材は、気温や湿度によっては伸縮を繰り返し、やがて割れや反りといった変形が起こる可能性があります。

その中でもナラは伸縮の割合が少ない木材になりますが、やはり伸縮は行うため、割れや反りのリスクがあると言えます。

まとめ

一般的に、無垢材と言えばメンテナンスなどがあり取り扱いが難しく、繊細なイメージがありますが、ナラは無垢材でありながらも、優れた耐久性と高い耐水性を持ったタフな素材です。

また、木材の収縮が少ないため割れ、反り、と言った狂いが少ないため家具などの素材としても適していると言えるでしょう。

以上のことから「ナラ」は木造建築の床材や家具等で使われているのでしょう。

 

 

参考文献:木材大事典200(誠文堂新光社)、日本の原点シリーズ 木の文化(新建新聞社)

 

 

丸晴のYouTubeはこちら

https://youtu.be/ISS9FwvblYM

 

年末年始のお知らせ

平素より丸晴工務店をご愛願いただき、ありがとうございます。

さて、誠に勝手ながら、下記の日程において、
弊社事務所及びモデルハウスを年末年始休業とさせていただきます。

【休業日】
2021年12月29日(水)~2022年1月7日(金)
ご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

2020年1月8日(土)からは、通常通りの業務とさせて頂きます。

本年も色々とお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

有限会社 丸晴工務店

【施工事例】丸晴工務店 https://www.marusei-j.co.jp/work-list/

【インスタグラム】丸晴工務店 https://www.instagram.com/marusei_koumuten/

【YouTube】丸晴工務店 https://www.youtube.com/channel/UCrm9-1wp-Or-9W7frbym86Q

ダイニングのペンダントライトの位置って?

ダイニングのペンダントライトってどの位置に付けたらいいの?

どんな付け方が一番いいのか教えて欲しいという方のために。

今回、照明デザイナーの方にもお伺いし、おすすめのペンダントライトの付け方について書いていこうと思います。

 

空間と照明器具の一体感

照明が空間に与える影響は夜だけでなく、日中は器具自体がインテリアを彩る存在となります。

ダイニングテーブルの上にペンダントライトを吊るすとアイキャッチとなるほか空間に中心性を与え、ダウンライトだけの空間に比べて重心の低い落ち着きを感じさせることができます。

また、ダイニングテーブルは食事をする場所のため、料理が並ぶテーブルや人の顔を照らす明かりが必要です。

ただし、高い位置にペンダントライトがあると、中の光源が見えてしまうため高さに気をつける必要があります。

ペンダントライトを吊るす基本的な高さは、テーブルの天板から600〜700㎜。

テーブル自体の基本的な高さが640〜720㎜であるため、床から1200〜1400㎜が良いとされています。

その他にも、明かりによる統一感をもたせるために、食事をするときにはキッチンの照明の光量を抑えたり、部分的に消すなどしてダイニングの明かりとなじませることも。そのためには、空間ごとに照明のスイッチの回路を分け、それぞれ調光機能を備えておくと良いでしょう。

また、特に重要なのが光源の色温度。色温度が2700K(ケルビン)程度の「電球色」の光でそろえると、統一感と心地よさが生まれます。

色温度については、以下に詳しくお話ししていきます。

 

 

JISの照明基準では

まずは、「JIS(日本産業規格)照明基準総則」によると、ダイニングで食事をするときの照度は300lx(ルクス)が目安だと定められています。しかし、キッチンで作業をするときと同等の明るさであるため、人によっては明るすぎると感じるでしょう。また厨房と客席が分かれた雰囲気のあるレストランでは、100lx以下のところも多いようです。

 

色温度(K:ケルビン)

光は暗い場所を照らす役割がありますが、単に「明るい」「暗い」だけでは扱えないところにその奥深さがあります。

光には色があり、照明はその色を色温度(K)で表し、日中の太陽光のように白っぽい明かり(高い色温度)は作業に適する一方、夕陽やキャンドルの炎などの赤みを帯びた明かり(低い色温度)はくつろぎをもたらします。

そのため、色温度は空間の雰囲気や人の気分を大きく左右する要素と言えます。

住まいでは、安らぎや心地よさが求められるので、色温度の低い電球色(2700K前後)の光源が主流となっています。

 

演色性(Ra:アールエー)

光を当てたときの色の見え方(再現性)のことを演色性(Ra)と言います。

日中の太陽光をRa100とし、Raの数値が高いほど、ものの色の再現性が高い(演色性が高い)明かりとなります。

JISの照明基準総則では、ダイニングキッチンの演色性はRa80以上、最近ではRa90以上の高演色LEDの使用を推奨しています。

LEDは、以前に比べて演色性が高くなったうえ、2400Kや2200Kなどの色温度の低い器具や生活シーンによって調色できる器具が登場するなど、格段に進化してきています。

今後は単に省エネ・長寿命だけで照明を選ぶのではなく、色温度や演色性といった質も考慮し、照明によって暮らしの質も向上させたいですね。

最後に

ダイニングにおいて優先したいことの一つは、料理が美味しく見えることでしょう。

一般的には、色温度が低く、演色性が高いと「おいしそう」と感じると言われています。

しかし、色や明るさといった明かりの好みは人それぞれ。

好みに合った色や明るさを見つけ、それが、ダイニングテーブルに吊るしたときのダイニングテーブルとの大きさのバランス、高さのバランス、部屋全体のバランスも見ながら検討していきたいですね。

 

参考資料:Im home no.115

 

おすすめ照明器具

louis poulsen (ルイス・ポールセン)https://www.louispoulsen.com/ja-jp/private

PH 5

 

PH 4/3 ペンダント

 

 (フレイム) https://www.flame-product.com

tarte M

 

 

千sen  https://senkanamono.official.ec

 

 

 

その他家具などのブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/tag/家具/

天気も祝福してくれた晴れやかな上棟日

今週はじめ、狛江市で建前がありました。

朝から天気も良く、空気の澄んだ日でした。

昨年の11月12日にお問い合わせ頂いてから約1年。

初めの頃は、どんなふうに家を建てられるのか不安でいっぱいだったと思います。

事務所に何度も来ていただき、モデルハウスもご覧になって、

自分たちの思い描いた家。

それが、建築士と幾重にも話すことで輪郭が見えて

少しずつ形になってきたのではないでしょうか?

 

先日の上棟の様子です。

 

棟梁の白井大工です。

丸晴工務店は、担当大工制なので刻みから上棟、引き渡し後のメンテナンスや修理も行います。

上棟前に丸晴では恒例の刻んだ桁や梁に記念の墨手形を行います。

その時に、初めて大工と顔合わせを行い色々と建てる時の説明や質問があればお答えしたりします。

その様子はこちら。https://youtu.be/2LF91hfnwaY

 

 

 

現場の近くでは、お子さまたちが楽しそうに遊んでいたり、クレーン車大きいねーと見上げていたり。

カメラを構えると素敵なポーズもとってくれました。

こんなにも可愛らしいお子さまたちだから、いつか大きくなって建て替えをした時に

桁にある自分たちの小さな墨手形を見て感動してくれるじゃないかと思います。

 

そして、日も落ちて上棟式も終わりました。

お家の形が出来上がりましたが、まだまだ『住まい』にするために、これからも家づくりは続きます。

そして、家づくりは住んでからもずっと続いていきます。

住まい手さんの愛情のかけかたで、木の風合いも変わってくるでしょうし、古くなるごとに美しく変化していくことでしょう。

まずは、完成を楽しみに。

そして、その後10年後20年後を楽しみにしております。

 

その他のお家の上棟風景YouTubeはこちら

https://youtu.be/a8zjF2TLBvk

その他のお家の上棟風景ブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/ぼくたちのいえをたててくれてありがとうござい/

田中敏溥さんのご自宅訪問〜不自由なんだけど自由に生きる!〜

今回、多摩川建築塾のみなさんと、あの田中敏溥さんのご自宅を拝見させて頂きに行きました。

憧れの建築家『田中敏溥さん』のご自宅が見学できるとのことで、

みなさんとてもワクワクしたような面持ちでした。

京都や愛知からわざわざ来たという設計士さんもおり、田中敏溥さんという方がどれだけのすごい方なのか受け取れます。

 

田中敏溥さん

以前書いたブログ:

◉田中敏溥さんが書いた絵本について「人や街が豊かになる造園や植栽をするには」

https://www.marusei-j.co.jp/人や街が豊かになる造園や植栽をするには/

◉多摩川建築塾にてお話しされた「土地の特性を読み解く」

https://www.marusei-j.co.jp/第2回多摩川建築塾『田中敏溥さん』/

 

1944年新潟県村上市に生まれ、4歳から12歳までを母方のご実家、瀬波の造り酒屋で家族と離れて過ごしました。

その後、中学2年生の時に学校の授業で、家の間取りを考えるテーマが与えられ、提出したものを先生にほめられたことで建築の設計の方向に進みたいと思うようになりましたが、父親が53歳の時に他界し、建築科のある新潟工業高校への進学をあきらめて、村上高等学校をうけることになります。「建築家になる」という思いは忘れておらず、高校に入ってから設計をやるには美術だと美術部に入部します。この高校時代も買ったはずの村上の家が取り上げられてしまい、瀬波の造り酒屋にもどることになります。

高校を卒業し、建築の仕事がしたいという思いから、叔父さんの銀行への紹介も断り(実際には黙って)建築家になりたいという思いだけで東京に出て、1964年日本大学理工学部建築学科の夜間部に入学。このときに知り合った学生からの紹介で昼間は大林研究室に勤務することになります。そこで、オリンピックを控えた代々木第二体育館や東京モノレール建設の仕事を手伝うことになります。

その翌年1965年に、毎年15人しか受からないという東京藝術大学に入学、1969年東京藝術大学建築科卒業。1971年同大学院建築専攻修了します。大学院で学んだ後、環境設計・茂木研究室に入所し、茂木計一郎のもとで環境計画及び建築設計活動に従事しいよいよ建築家としての道を歩み始めます。1977年33歳で独立。田中敏溥建築設計事務所設立します。

 

早速見学してみます。

ここは「書斎コーナー」

地下はもともとコンクリート打ちっぱなしだったのを、珪藻土で塗ってもらったそうです。

このちょうどいい狭い空間は、珪藻土にすることで、さらに居心地の良い空間になっていました。

こちらは、外の下足入れ。

京都では玄関がないお家も多く、こんなふうに外の土間で靴を脱ぎ室内に入るそうで、このおうちでもそれを取り入れてありました。

 

外では、丸晴工務店の設計スタックの松村がひそひそ話を….

 

素敵な器たちです。

ちょっとした壁も少しの工夫で豊かな空間となります。

 

ここでも、設計スタッフの松村が気になるものを見つけたようです。

 

 

最後に

 

田中さんのいう「日常の暮らしが考えられていれば良い」の言葉の通りに、自邸には余計なものや余計な部分がなく、最低限の広さや高さ、最低限の余白があるように感じました。

建てられる面積が少なかったとしても、日常の暮らしが考えられていれば何の不自由もない。

『不自由なんだけど自由!自由に生きる!』

力強く、田中さんがそう言った言葉の意味が、この自邸にお邪魔させていただいてわかるような気がしました。

そして、何よりも田中敏溥さんという方の人柄が滲み出たお家でした。

街を思い家を建てる。

それも、やってますっていうんじゃなくて少しずつ少しずつ人が知らないところでやる。

そのほうがいいでしょ?と可愛らしくおっしゃってました。

なんて素敵な方なのだろうと心から思いました。

そんな人柄にも惹かれる設計士やお客さんが多いのでしょう。

 

お家を拝見させていただきまして、誠にありがとうございました。

自社設計のレベルを更に高めていきたいと思います。

 

 

その他の設計ブログ

https://www.marusei-j.co.jp/tag/設計/

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