上棟式とは何なのか?大工工務店だからこそ知っている知識。

上棟式(じょうとうしき)は何故行われているのか。その歴史から上棟式についてご説明をさせていただきます。

丸晴工務店は大工から始まった大工工務店ですので、このあたりの知識や歴史は数多く持っております。

以前、川崎市で取材を受けた事がありました。

また、建築知識という建築専門雑誌の別冊で設計の基本と納まり 和風デザイン図鑑における上棟の記事で丸晴工務店での実際にあった

上棟式の写真が使われております。専門的にもっと知りたい方は是非ご覧ください。

 

上棟式は建前の最後に棟木を上げた後に行われる儀式です。棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)ともいいます。

家屋の棟を司る神に工事が無事故無災害で無事に完成するよう成就を願います。

正式は上棟式ですと宮司さんに来ていただきます。略式ですと大工の棟梁がおこないます。

上棟式はいつ頃からおこなわれていたの?

その歴史は古く平安時代には確立されていたと言われているが、江戸時代の文献や資料が多く残っております。

各所江戸百景

棟梁送りをする様子を書いた錦絵が各所江戸百景にも描かれております。

昔ながらの上棟式とは?

丸晴工務店でも最近は滅多に昔ながらの上棟式をおこなう事が少なくなりました。

昔ながらの上棟式ですと

棟に3本の扇子車と破魔弓、破魔矢を備えます。

地方によって若干違いがあります。

祭壇を設けまして、3本の幣または神籬を祀り、お神酒・洗米・鏡餅・昆布などの海のお供物

大根などの山のお供物などを供えます。

正式には

①御神楽②散塩③酒水④奉幣などなど

神様をお呼びしたりとかなり長い儀式を行います。

よく餅を撒くというお話を聞いた事があるかと思いますが、こちらも上棟式の儀式になります。

 

破魔弓、破魔矢、扇子車

 

その後、直会(なおらい)がありお客様からおもてなしのご馳走をいただきお酒なども振る舞われます。

そこで職人達は自慢の歌(民謡など)を披露する事もありました。

その後鳶さんにより中締めをし、棟梁を自宅までお客様も一緒に職人が3本の扇子車と破魔弓、破魔矢を持ちながら送っていく習わし

棟梁送りがあります。無事に棟梁を自宅まで送りとどけるという意味があります。棟梁の自宅に着きましたらそこで

酒肴が振る舞われます。

棟梁送りですが

YouTubeでhttps://youtu.be/AhCY0vCcGMs

こちらの貴重な動画が上がっておりますので、是非ご覧ください。

こちらの棟梁送りでは鳶さんが木遣(きやり)を歌いながら行進しておきます。

木遣りはお祝いの席でも歌われますが

現在では結婚式でお聞きになった事があるかもしれません。

とても迫力がある素晴らしい歌で

日本の木造建築における鳶職(とびしょく)らによって歌い継がれた伝統的な作業歌・労働歌になります。

 

現在の上棟式は?

現在はとても簡単な略式型になってこの儀式が残っています。

 

上棟式

大工が作成した幣串を棟が上がったあと棟木に供えます。

この幣串はお家が完成したあとも小屋裏などに供えておきます。

家内安全、建物の無災害を祈願するものになります。

 

 

上棟式

 

建物の4隅にはお米、お塩、お酒(日本酒)をまきます。

お米とお塩は1合ぐらい、お酒は一升瓶をご用意いたします。

 

 

上棟式

 

その後直会(なおらい)が行われます。

大工一同と鳶さんと設計スタッフなどが参加します。

お施主さまご家族やご両親、ご親戚、またはご近所の方が参加される場合もあります。

 

上棟式

 

施主さまは、工事の無事を祈るとともに、担当する大工や職人さんとお話をしながら食事などを共にする機会になります。

現在ではコロナの影響もありこういった直会はおこなっておりませんが、是非交流をより深めるためにもお薦めです。

 

 

上棟式は吉日におこなうべきか?

12月・吉日カレンダー (fc2.com)

建築吉日カレンダー | すむすむ | Panasonic

こちらの方のサイトが見やすいのでおすすめです。

こちらを参考にして上棟式の日程を決ます。

地鎮祭と同様に吉日を選ばれた方が一般的にはよろしいと思います。

ですが、なかなかお休みと吉日が一致しない時は棟上げ作業は先におこないその後の土曜日の

吉日に上棟式をおこなう事もあります。

服装はどんな格好をすればいいか?

正装してなどは全く必要ないかと思います。

ただし、冬に関しましては外でおこないますので暖かい恰好を是非していただきたく思います。

夏に関しましても、日差しが強い場合がありますので日傘など日射対策をお願いいたします。

まとめ

上棟式は建築の伝統的な儀式として、今でも簡略化して残っております。

建売の住宅やパワービルダーさんやハウスメーカーさんの住宅に関してはあまり職人さんと交わう事も無いと思いますので上棟式というものは

必要ないかと思います。しかし、職人さんによる手作りのお家を作られる場合に関しては、仕事に携わる大工や職人さんといい関係性も築く機会にもなります

し必要なのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      

和風建築

先日、施工完了したお家です。

ここのお家の方は、とてもお母様想いで建てるための優先順位が、

この和を基調としたお母様のお部屋が第一優先でした。

こちらは、唐紙と言って中国から伝えられた伝統的な紙です。

襖(ふすま)に貼る際、からかみの模様が美しく出るように重ね貼りをします。

唐紙自体も手の込んだ作りになっておりますが、その分引手にもこだわります。

下の写真は、見えづらいですが半月の形をしておりとても珍しい引き手になっています。

こういった、一つ一つの細かいところまでご家族で話し合われました。

そして、下の写真は、

天井が、細い材を並べてその上に天井板を並べた竿縁天井。

右の扉は、一枚板を上からはめ込んでいく框組み工法の扉。

障子は、模様入りの障子。

畳は本畳。最近では、畳床を藁(わら)の間にポリスチレンフォームなどを挟んだサンドイッチ畳床が

多く使われているそうですが、こちらのお宅では寝心地やお母様の思いもあり、

畳床を藁のみ使用した本畳にされたそうです。

このように、お母様への想いが詰まったこの和室は、

とても美しく日本人の心そのもののような気がします。

 

 

丸晴の動画(you tube)でここのお家を作る作業風景が見られます。

https://youtu.be/b-E37V0hd_0

丸晴工務店の木々たち

丸晴工務店には、
たくさんの木が保管されています。

吉野の檜(ヒノキ)、木曽檜(ヒノキ)、秋田杉、欅(ケヤキ)、銀杏(イチョウ)、栃の木(トチノキ)、
つが、くりの木、ちりめんしぼりの丸太などです。

 

 檜(ヒノキ)は、高さが30〜40メートル、直径は1メートルほどの常緑高木の針葉樹で、
色味は、心材が黄紅色、辺材は淡い黄色で、比較的ゆっくりと育つため肌目が緻密です。

 また、木質が軽軟で、弾力性もあるため狂いがなく加工性に優れ、耐久性に優れており、香がいいのが特徴です。
特に木曽檜は香りが強く、削るといい香りがします。丸晴工務店では、主に柱や梁に使用します。

 くりの木は、高さが20メートル程度で、直径が40〜70センチ程度の広葉樹で、
色味は、心材は黄褐色、辺材が褐色を帯びた灰白色をしています。経年でグレーがかった茶色に変化します。

 木質が重硬で弾力性があり、湿気に強く、保存性があるので、建築の土台や屋外で使われたり、
また、なぐりなどの表面加工を施して、和室の床や壁材に意匠的に使われることも多い材です。
 ちなみに、くりの木は削るとチョコレートのような香りがします。

 

また、木材の乾燥方法には3種類あり、
1つ目は高温乾燥、2つ目は中温・低温乾燥、そして3つ目が天然乾燥です。

天然乾燥だと、ヒビ割れや材の本来持つ油分をそのまま残すことができ、艶がきれいに保たれたり、道具のキレが良くなります。そのため、丸晴工務店では吉野や木曽、天竜地方の天然乾燥の檜を使用しています。

 そして、このように包装されているのは、希少価値の高い名木で、傷一つ付くだけでお値段が変わってきてしまうほど高価な材です。

本当にいろいろな材木があり、一枚一枚表情も違い、質や色、そして加工方で使用する場所を変えて木にとって1番の場所に作られていくんですね。

木の世界は奥が深いですね。

 

こちらも見てみてね。

https://youtu.be/XgRmc5pfh-o

 

彼女たちを守る柱

昨日は、

地鎮祭も終え、間も無く上棟を迎えるお家のお打合せでした。

どうしても打合せは長くなってきてしまいますが、

子どもたちは、楽しく遊びながら待っててくれました。

とても可愛い三姉妹。

そして、

打合せ後、刻みが終わっている柱を見に作業場へ。

それぞれどの柱がどこに建てられるかなど、担当大工が説明をしたり、

どんな木を使っているのかなど質問に答えたりしています。

それから、

自社で刻んでいるからこそ出来る

梁に記念手形を行いました。

みなさんほんとうにいい顔をしていました。

この手形をした梁やたくさんの柱

この一本一本が組み合い

何かあっても彼女たちを守ってくれることでしょう。

 

上棟風景動画(you tube)

https://youtu.be/KIRA45v3v4o

嬉しいお手紙をいただきました

毎年、丸晴工務店へ職業体験に来ていた中学校の生徒さん達から

今年は、コロナの影響で体験は叶いませんでしたが、

質疑に対し、返答を行ったところ以下のお手紙をいただきました。

とても嬉しい内容でしたので、載せさせていただきました。

お手紙どうもありがとうございました。

来年こそは、職業体験出来るといいですね。

コロナになんて負けないよう

みなさん元気な体づくり頑張ってください。

また、これから受験に向けて勉強頑張ってくださいね!

応援してます!

 

https://youtu.be/79AYmGoKiuQ

上棟

今日は、町田市S様邸の上棟日でした。

空も太陽も晴れやかで、

まるでこの日を祝福しているようです。

2020年6月28日に

事務所へ足を運んで頂いてから、

打ち合わせを重ねてまいりました。

打ち合わせでは、様々な思いを伝えて頂き、

またこちらからも提案をさせて頂き、

たくさんの想いが詰まったお家になることかと思います。

S様のお気持ちと同様、丸晴の設計士、大工にも感慨深いものがございます。

ですが、ここからが新たな始まりとなります。

担当大工の倉俣大工です。

丸晴工務店では、担当の大工が付き、墨付けから刻み、上棟、

最終的なお家が建つまでを責任持って建てます。

S様たくさんたくさん見に来て、

またとないこの瞬間(とき)を楽しんでください。

そして、一緒にいい家を完成させていきましょう。

 

今日の作業場は

まもなく上棟を迎える予定のI様邸の

柱などの刻み作業です。

今、あまり見かけなくなった手刻みの様子です。

まず、大きく穴をあけてから、

機械も絶対ではないので、ノミで丁寧に刻んでいきます。

          

 

ちなみに、この印↓わかりますか?

わたしは全くわからず、大工さんに聞きました。

穴の上にある印はこれが木のセンターラインですよー。という印だそうで、

ぐるりと一周あります。

そして、そのセンターライン上にある茶ウスと書かれている印。

これは、在来軸組工法の継手仕口の名前で、

受材下端の方がかかる材より低いときに組みます。

その右側に書いてある⑩みたいな印は、

穴を開ける場所という意味と穴の深さを示しているそうです。

 

大工さんの仕事は奥が深く、

わたしはまだまだ知らない事だらけですが、

昔から変わらずにあるものは、理由があって残っていて

進んだ社会でも変わらずいいから残っているのだなと思います。

 

墨付け・刻み(you tube)

https://youtu.be/79AYmGoKiuQ

丸太が製材所に行きます。

会社で天然乾燥させた丸太を、

製材所へ運ぶのに重機を使いトラックへ積みました。

なかなかない迫力ある光景でした。

 

製材された木がまた帰って来るのはいつになるのでしょうか。

楽しみに待ちたいと思います。

ちなみに、You Tubeにも動画配信しましたので観てみてください。

https://youtu.be/XgRmc5pfh-o

(迫力は動画の方が伝わっている気がします!)

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