自然の生気と美しさ『欅』について

普段、生活をしていると大して気にならないのに、

家を木のお家にしたいな。北欧風のお家にしたいな。などなどお家のことを考えだすと、間取りとか、キッチンとかたくさん考えますよね。

そして次に気になってくるのが、木のお家でメインとなる材料の『木』。木と言ってもいっぱいあるし、どんな木がいいんだろう。どんな種類があるんだろう。どんな特徴があるんだろう。など、意外と知らないことだらけ。

そんな『木』について書いていこうと思います。

これを見て一つずつ知識が広がっていき、見た目や雰囲気だけでじゃなく、自分好みの木材が選べるようになってもらえたらといいなと思います。

今回は木々の王様『欅(けやき)』についてお話しします。

 

欅(けやき)とは

 

【樹名】

 ケヤキ・ツキ

【科名】

 ニレ科ニレ属

【心材の色】

 帯黄紅褐色

【辺材の色】

 灰白色
【産地】

 本州、四国、九州

【加工性】

 木肌が緻密なので美しく仕上がる

【塗装性】

 無塗装で磨き上げられることが多い

【適応箇所】

 屋内外に適する

【主要用途】

 構造材、大黒柱、床材、家具材、建具材

 

北海道を除いて全国から産出し、日本の広葉樹を代表するものとしてよく知られています。

木は一般的に樹齢200年で銘木とよばれますが、欅(けやき)は樹齢300〜400年のものもあり、樹木としての寿命が長いことから巨樹・老樹が多く、社寺建築材や城郭建築、民家の大黒柱に用いられてきました。

有名なところでは、京都の清水寺の舞台の柱が巨大な欅の材が使われています。

大径木の年輪幅の狭いものは、狂いが少なく重用されます。

そのため、製材業者は、年輪のつんだ山欅と育ちが良いため杢目の味わいが乏しい里欅とを区別しているそうです。

また、『欅』と『槻(けやき)』は植物学上は同じとされていますが、木材としては区別されてきました。

材色・材質に優れたものを『欅』、育ちが良く年輪幅の広い材は、赤みが少なく堅い材のできる性質から加工が困難で狂いのでやすいものを『槻』としているようです。

銘木業界では、『槻』のことを材色が青味がかっていることから、『青欅』といい、それに対して良材を『本欅』ともいうそうです。

用途は、伝統をふまえて床柱、床地板、床框、落掛、棚板、上り框、床板、内装材などに使われています。

やや重厚材な特色を生かし、座卓やテーブル、カウンターなど家具作りに用いられていることも多いです。

参照:誠文堂『樹種辞典』

杢目

心材は黄味がかった褐色から紅褐色で、板目面、柾目面とも木理(木目)がきわめて明快にあらわれるため、また老木では、大径に育つ中で、幹がさまざまな形になり、複雑で装飾的な杢目が得られ、高く評価されています。

如鱗杢(じょりんもく)魚の鱗のような杢目や玉杢(たまもく)同心円形の杢目、鶉杢(うずらもく)うずらの羽のような杢目の美しいものは、1m角で何百万とするものもあります。

これは、玉杢(たまもく)の端材で、

 

これが、玉杢の鏡台です。(川崎マイスターが作りました。)

 

他にもたくさんの木材があり、それぞれ特色など違い、そういった木の性質を知り尽くして、それを合理的に活用して建築の性能や美しさに生かしていけることは素晴らしいことだと思います。

丸晴工務店で建てさせていただいたお客様は、この欅をどこかしらに使用している場合が多いです。

例えば。

材木ストック置き場にも数多くの欅材が保管されております。

木の空間に住う人たちへ木の香りや、自然の生気と美しさをこれからも伝えられたらと思います。

 

能勢町けやき資料館 (写真引用元)

http://www.town.nose.osaka.jp/topics/5959.html

天然木の造形美 杢の種類(写真引用元)

https://wp1.fuchu.jp/~kagu/siryo/moku.htm

丸晴工務店の木々たち

丸晴工務店には、
たくさんの木が保管されています。

吉野の檜(ヒノキ)、木曽檜(ヒノキ)、秋田杉、欅(ケヤキ)、銀杏(イチョウ)、栃の木(トチノキ)、
つが、くりの木、ちりめんしぼりの丸太などです。

 

 檜(ヒノキ)は、高さが30〜40メートル、直径は1メートルほどの常緑高木の針葉樹で、
色味は、心材が黄紅色、辺材は淡い黄色で、比較的ゆっくりと育つため肌目が緻密です。

 また、木質が軽軟で、弾力性もあるため狂いがなく加工性に優れ、耐久性に優れており、香がいいのが特徴です。
特に木曽檜は香りが強く、削るといい香りがします。丸晴工務店では、主に柱や梁に使用します。

 くりの木は、高さが20メートル程度で、直径が40〜70センチ程度の広葉樹で、
色味は、心材は黄褐色、辺材が褐色を帯びた灰白色をしています。経年でグレーがかった茶色に変化します。

 木質が重硬で弾力性があり、湿気に強く、保存性があるので、建築の土台や屋外で使われたり、
また、なぐりなどの表面加工を施して、和室の床や壁材に意匠的に使われることも多い材です。
 ちなみに、くりの木は削るとチョコレートのような香りがします。

 

また、木材の乾燥方法には3種類あり、
1つ目は高温乾燥、2つ目は中温・低温乾燥、そして3つ目が天然乾燥です。

天然乾燥だと、ヒビ割れや材の本来持つ油分をそのまま残すことができ、艶がきれいに保たれたり、道具のキレが良くなります。そのため、丸晴工務店では吉野や木曽、天竜地方の天然乾燥の檜を使用しています。

 そして、このように包装されているのは、希少価値の高い名木で、傷一つ付くだけでお値段が変わってきてしまうほど高価な材です。

本当にいろいろな材木があり、一枚一枚表情も違い、質や色、そして加工方で使用する場所を変えて木にとって1番の場所に作られていくんですね。

木の世界は奥が深いですね。

 

こちらも見てみてね。

https://youtu.be/XgRmc5pfh-o

 

一枚板のダイニングテーブル

丸晴工務店の材木置場には大量の一枚板がストックしております。

一枚板とは、特に小さな板をくっつけてテーブルの大きさに加工するのではなく、そのままの大きな木をテーブルに使用します。なのでとても貴重な材料となります。樹齢何百年という木が多いです。

ですので、とても迫力があり存在感が抜群にあります。

大きな木だからこそ出る木目があり、その木目は宝石のような輝きです。

また、このダイニングテーブルを置くと自然と家族が集まる、昔の囲炉裏のような存在になります。

さらに、無垢板のいいところは、汚れたり焦がしてしまったりしても大工により元通りにできる事です。うすい板を貼ったテープルやシート貼りのテーブルは直す事がとても困難です。(大体無理な場合がほとんど)

何代にわたって一生利用できます。以前お客様が名前を木の裏に掘られて、何代にも渡って利用してほしいという事で購入されておりました。

弱点としましては、重いということでしょうか...

川崎市多摩区 丸晴工務店の作業場では…

川崎市多摩区 生田緑地の家の墨付け作業が始まりました。

(^^)担当する大工は白井大工です。
丸晴工務店の超ベテラン大工になります。

吉野の桧材を一本一本、目と手で確認しながら
加工する前の印をつける作業です。


また

作業場外に保管してます材料を出してます。
とっても大切な北海道産のナラ材です。

改めて見るとでっかい!!

こんな材料は、もう手に入らないと思います!
こういった材料の良さは丸晴工務店の特徴だと思ってます‼

小さなな材料ですが、虎斑が素晴らしいナラも見つけ出しました。宝石のような杢目です!

掘れました!!

木曽桧の梁

今回の物件では木曽桧を数本使用します。

丸晴工務店の材木置場で大事に保管していた材木になります。

木曽桧は伊勢神宮の遷宮用材の産地に選ばれた事により有名になりました。

20年に一度の 積年遷宮でも木曽桧を御神木として利用しております。

日本の三大美林と言われる青森ひばや秋田杉とこの木曽桧は、官材(国有林材)で国で管理をしており 伐採できない材木になります。

また、天然に育った木を指し日本の材木でとても貴重なものになります。

今、一般的に流通している材木は民材(民有林)で人工的に育てた木になります。


特徴として、色・艶・香り どれをとっても素晴らしく、節が赤い事が特徴となります。

丸晴工務店の材木置場には、とても貴重な材木が数多くストックしておりますので 是非、ご覧頂きたく思います。

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