自然塗料のOSMOさんから学ぶのメンテナンス方法

自然塗装として、丸晴工務店では蜜蝋ワックスや胡桃油を主に使用しております。

本当に何も混ぜ物がない天然塗装と言っていい品物です。

ただ、水廻りや作業テーブルや洗面カウンターなどもっと性能が欲しい場合もあります。

無垢の木材で作ったテーブルやカウンターなどに塗る塗料って何がいいの?

子供もいるし体に害のない塗料ってどんなもの?メンテナンスってどうしたらいいの?

意外と知らない塗料のこと。

 

私たちも、自然塗料を扱っている「OSMO」さんに聞いてみました。

そして、実際に丸晴工務店の事務所にあるダイニングテーブルで実験してみました。

 

 

自然塗料ってなに?

自然塗料は原料に石油や合成顔料を含まない天然材料を主原料とした塗料です。

化学物質を含まない塗料なので、

小さな子どものおもちゃに使われていたり、食事をするダイニングテーブルに使用しても安心です。

残った塗料を捨てる時も、一般的な溶剤系の化学物質の入った塗料を使用したものだと、臭いや引火の危険性があるため簡単に廃棄ができません。薬品を使って固めたり、扱いも産業廃棄物・廃プラスチックとして捨てなくてはなりません。

一方、自然塗料のものはそのまま可燃ゴミとして捨てられます。

つまり、人にも自然環境にも優しい塗料ということです。

自然塗料で有名なOSMOの製品は、

自然の植物油(ひまわり油、大豆油、アザミ油)と植物ワックス(カルナバワックス、カンデリワックス)がベースとなっていて、ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質が一切含まれていないそうです。

 

メンテナンスは?

一般的な塗料のウレタン塗料は造膜系塗料で、シンナーなど化学物質を混ぜた塗料で、撥水性もよく水はけも良いのがメリットですが、メンテナンスは造膜された塗料を削ってから塗り直すため、ご家庭で行うには難しいメンテナンスになります。

自然塗料は、基本が浸透系塗料なので造膜系のようにめくれや剥がれがおこらず、傷がもし付いても1部分のみをヤスリをかけて塗装し直せば塗り継ぎが目立たず補修が可能です。

実際にやってみよう

◉削り◉

丸晴の事務所テーブルを削ります。

造膜系塗料で仕上げてあったので、パワーのある工具にて削ってます。

なかなかキレイに削れるまで時間がかかり、大工さんも汗だくでやってもらいました。

 

◉拭き◉

キレイに削れたら、拭いてできるだけ木屑が残らないようにします。

OSMOさんが拭いてくれました。

 

◉塗装◉

今回使用した塗料は、OSMOの「オスモカラー フロアクリアーエクスプレス(透明)」です。

今回はダイニングテーブルですが、代用で使用しました。(問題ないそうです。)

ワックスが入っているため、撥水性、防汚性に長け、大変丈夫で長持ち。そしてメンテナンス性にも優れているそうです。

 

よく混ぜてから使用します。

 

1回目塗ったら、3〜4時間空けて2回目を塗ります。

OSMOさんが塗りかたも見せながら教えてくれました。

実際に、施主さんのお家へ行って教えてくれることもあるそうです。

完成はこちらです。

メンテナンス前

 

メンテナンス後

こんなにもキレイになりました。

そして、本来の木の色が出て無垢の雰囲気がよみがえりました。

 

まとめ

木は、湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を吐き出します。

それが木材の「調湿機能」です。

塗料で木の表面を覆って、呼吸をできなくしては、その木の良さが活かされません。

無垢を使うメリットを最大限に活かすためには、自然素材の浸透系塗料を使うことが良いでしょう。

また、自分たちの子どもたち、また子どもの子どもたちが美しい地球に住んでいけるようにするためにも、小さくてもできることをしていってあげたいですね。

そして、何よりもずっと暮らしていくお家ですから、安全で心地良いお家でありたいですよね。

 

その他、丸晴が扱う素材についてはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/tag/品質/

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