丸晴の道具箱

◉見た目だけではわからない!無垢材と新建材の違いとは

2019年5月2日

  

  

みなさん、こんにちは。神奈川県川崎市多摩区を拠点に木の家づくりを手がける丸晴工務店です。

家づくりを考えるにあたり、「自然素材を使いたい」「無垢の木を使いたい」という方も多いことだと思います。 

ただ、そもそも無垢材とはどのような素材なのでしょう。たとえば同じ杉材にしても、「杉の無垢材」「杉の集成材」といった言い方があります。 

今回は無垢材とそのメリットについて、ご紹介します。 

     

表面にプリントや薄い木を貼ったフローロング材も 

下の写真は、よく家づくりに使われる床材です。

このなかで「1枚ものの無垢材」は一種類だけ。

    

色や模様の違いは多少ありますが、すべて同じような木目の板に見えますよね。

「1枚ものの無垢材」がどれか、お分かりになりますか? 

   

   

   

   

   

   

正解はいちばん右の板。これが唯一、シンプルに丸太を挽いてつくった板=無垢材です。

   

では他は何なのでしょう。

   

   

   

解説すると、左から木目を印刷した特殊加工紙を合板に貼った「プリントフローリング」。

これらは「複合フローリング」と呼ばれ、ベースとなる基材の上に表層材を貼ったフローリング材になります。

その右は無垢材なのですが、無垢材を縦方向にジョイントしたものです。

   

   

そしてその右は、合成樹脂でできた「クッションフロア」。不繊維やビニールでできた層と発泡層を重ね、その上に塩ビシートなどを貼ったもので、よく賃貸住宅などに使われています。

   

   

その右は長さ方向も巾方向も継ぎ目のあるタイプです。薄くした木板を接着剤で貼りあわせてつくった板です。

   

   

これらの材料は新建材と呼ばれ、高度経済成長期に住宅供給が盛んだった時期に登場、安価で工事手間もかんたんなことから一気に広まりました。 

しかしその後、建材から放散されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって室内空気が汚染され、健康障害を引き起こし、シックハウス症候群という社会問題にもなりました。 

現在では国が規制を定め、ホルムアルデヒドの放散量の少ないものが使われるようになりましたが、私たち丸晴工務店は、人がじかが触れるところには、合板や複合材を使わないことを心がけています。 

   

無垢の木を床に使うときは、板と板が接する側面に「実(さね)加工」という凹凸をつけて、接着剤を使わずに1枚1枚を手仕事により組み合わせています。 

   

   

足触りやあたたかみ……無垢材の良さを味わって

無垢の床材には、足触りのよさやあたたかみなど、木そのものの心地よさがあります。 

種類にもよりますが、日差しを浴びているうちに紫外線の影響で、美しい飴色を帯びていくのも、木の家ならではのぜいたくな楽しみです。 

無垢の木材は長年使っていると乾燥により収縮し、床板の場合は板どうしの間にわずかな隙間が生じることもありますが、それでも適切に乾燥を施し、施工した床材は、新建材よりも長寿命。 

細かな傷がつくこともありますが、たいていは濡らしたティッシュや濡れ布巾を充てておけば、水分を吸収する性質から、それだけで凹みが目立たなくなります。 

  

   

丸晴工務店が使っているスタンダードな床材は、静岡は天竜地方で採れるヒノキ材。 

   

   

昔ながらの天然乾燥による美しい木肌と、杉よりも傷のつきにくい、ほどよいかたさが特徴です。 

木には調湿性能があるので梅雨時や夏場の湿度の高い時期には室内の湿気を吸い、冬場の乾燥しがちな時期には放湿し、室内をここちよい環境に整えてくれるというメリットもあります。 

お客さまのご要望によっては、色の個性や堅さのある広葉樹を使うことも。木の家づくりやリフォームでお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。 

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